日が暮れると暗くなってしまう陸前高田の仮設住宅団地に
"光の花で道を作る"アートプロジェクト。



陸前高田市内中心部から10KM程離れた所にあるオートキャンプ場に建設された震災被災者の為の仮設住宅団地"モビリア"。団地内には長屋60世帯、戸建て108世帯あり、360人以上の方が生活されています。
この仮設住宅団地は、元々キャンプ場だった事と運営上の都合で、日が暮れても街灯が点かず一部の場所を除き辺りが真っ暗になってしまいます。
今プロジェクトは仮設住宅団地内で重要な生活導線になっているにもかかわらず、真っ暗になってしまう中央階段に色とりどりの照明を設置して住民の方々が安心して通れる"光の道"を作るというものです。それは光の美しさだけではなく防犯面、安全面での機能性も備えたアートプロジェクトです。


照明のベースには"LEDソーラーガーデンライト"を使用します。これはホームセンター等で販売されているもので、住宅の庭等で使用されるものです。ソーラーガーデンライトの胴体と光源に色をつけ、お花をモチーフにし、一本ずつ植木鉢にさします。この"光の花"を計266本用意して階段の一段一段に備え付ける事で"光の道"を作ります。
このライトは昼間ソーラーパネルで充電し、夜になるとLEDの明かりが灯るので、電気代は掛からず設置後に住民の方々の生活の負担になることもありません。
今回の企画者のGwaGwaは、これまで様々な大きさや形をした明りを使ったアート作品を発表し、その都度人々が明りに惹き付けられ癒される姿を見てきました。(GwaGwa HP参照)


灯りはその場を明るくし、心をほのかに暖かくします。淡く、まるでお花畑の様なカラフルな明りで、小さな子供から大人、年配の方々まで、この仮設住宅団地で暮らしている全ての世代の方々の気持ちを少しでも明るくする事が、この活動の一番の狙いです。
仮設住宅団地の自治会長様、この場所で活動されているNPO法人"陸前たかだ八起プロジェクト"様と協力して内容を決めています。
また、この団地の配置計画を行った2名の建築家がアドバイザーとして参加しています。
このプロジェクトはクリスマスイルミネーションとしてスタートします。クリスマスのシーズンに合わせて12月上旬に設置を行います。その後も撤去する事なく住民の方の心を癒し、足下を照らす役割を果たして行きます。
さらに今回のプロジェクトが成功し、住民の方々に喜ばれたら、2回目、3回目とプロジェクトを続けていき、敷地内の手すり、裏手の階段、集会所等にも光を設置していきます。


(完成イメージ)